「古畑園」のある宇治田原は江戸時代の中頃(八代将軍徳川吉宗の治世)、当地に住む永谷宗円が、それまで文字通りの茶色の粗末な煎じ茶から味も香りも圧倒的に優れた澄んだ緑色の煎茶「青製煎茶」(宇治製法)を編み出した地。「日本緑茶発祥の地」としても知られるお茶の町です。
美しい緑色のお茶は、宇治田原から宇治に広がり、その茶は宮中への献上品など極上のお茶としての地位を築き、その誉れを今につないでいます。
「古畑園」はその名のとおり、当地で古くから茶畑を営む茶農家でした。宇治田原郷立川村の森田兵右衛門が江戸中期よりお茶の製造及び新茶園の増園を致し、新しく増園した畑を「一番新畑」「中畑新畑」「南新畑」などと呼び、元の茶園は「古畑」と呼んだことから、「古畑園」の名が生まれました。
江戸の時より歴史をつなぎ、明治時代初期よりお茶の販売も手がけました。当時明治政府の「共進会」規制が発布され、明治12年には勤農局、商務局主催の「第一回製茶共進会」、今で言う品評会への出品を皮切りに、さまざまな品評会や博覧会へ出品し、幾多の受賞を重ねてブランド性を高めてまいりました。
今も当家に残る明治、大正時代の手紙や電報がその証。東京や横浜からの注文の手紙、そしてその礼状などが、「古畑園のお茶」への高い信頼性を物語っています。当家がいつの時代にも「初心に返る」ための心の財産となっています。
そのようなお客様のご要望に応え、郵便為替・振替による通信販売に踏み切ったのは大正時代のこと。先に商品を届け、代金は後払いというシステムは、当時としては画期的なスタイルでしたが、お客様への全幅の信頼があってこその新商法だったのです。
品評会入賞履歴
明治12年 |
勤農局、商務局主催の「第一回製茶共進会」に出品 |
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明治19年11月27日 |
京都府茶品評会 煎茶 入賞 |
大正12年5月3日 |
第二回家庭博覧会 煎茶 一等 |
平成19年3月20日 |
第二十八回宇治茶品評会 玉露 農林水産大臣賞 第二十八回宇治茶品評会 玉露 京都府知事賞 |
平成19年11月1日 |
第一回世界緑茶コンテスト 玉露 最高金賞 |
平成20年8月8日 |
第七回国際銘茶品評会 煎茶 金賞 銀賞 |
平成22年10月17日 |
第八回国際銘茶品評会 玉露 金賞 |
平成25年3月19日 |
第三十四回宇治茶品評会 煎茶 農林水産大臣賞 第三十四回宇治茶品評会 煎茶 京都府知事賞 |
平成26年9月18日 |
第十回国際銘茶品評会 煎茶 特別金賞 |
平成28年4月30日 |
第十一回国際銘茶品評会 抹茶 特別金賞 |
会社概要
社名 |
株式会社 古畑園 |
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創業・沿革 |
江戸時代中期[宝永年間]頃 (茶農家として始まる) 明治時代 (店名を古畑茶園とする) 大正時代 (古畑園茶舗として全国へ通信販売をする) |
設立 |
昭和37年4月 株式会社に改組 |
事業内容 |
茶葉の製造・通信販売 |
認証 |
有機JAS認証 2020年取得 ハラル認証 2022年1月8日取得 |
有資格 |
日本茶鑑定士 茶審査技術 六段 日本茶インストラクター 烏龍茶インストラクター |
所在地 |
〒610-0291 京都府綴喜郡宇治田原町立川中筋49 TEL:0774-88-2115 FAX:0774-88-3643 googleマップで古畑園を検索する |